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 セッション・マネジメントって知ってる?   まとめページで見る


 セッション・マネジメントとは、込み入りがちなモジュラーたちをひとまとめに管理すること。もっといえば、たくさんのプログラムのつながりを、すぐさま確認できる環境を作り上げていくことだ。

 モジュラーを利用する際に、本来ならば繋げたいそれぞれのプログラムを設定してリンクさせていく。

 でもそれは、必ずや2つ以上のプログラムを開いて、その中からモジュラーの設定を探し出すことになるので、手順が煩雑だ。

 また、複数のモジュラーができた場合、ソフト同士のつながりがわかりづらくなりやすい。つまり、設定を間違えやすくなるうえ、直すのも簡単ではなくなる。

 このモジュラーをJACKで機材やソフト間の接続を管理するかのように、一発で管理できないものか、というのが、セッション・マネジメントのはじまり。



 Non Session Manager


 このページでは、Non Session Manager (NSM)を例にとって見ていく。

 NSMはセッションマネージャーの代表格とも言える存在。
 単純で安定した使い心地、そしてモジュラーの設定を一元管理することにおいてはとてもパワフルだ。
 (写真1

 NSMはプログラム同士のつながり(セッション)をいれたフォルダを自動で作り上げる。

 これで、モジュラー設定の参照がマウス1つででき、管理がぐっとはかどるようになる。


 NSMが対応しているソフトウェアについては、公式サイトのリストを見てほしい。
 このリストは、不定期更新なので、たびたびみてみるといい。


 NSMはJACKPatchを使うことで、JACKでの接続も自動的に変更する。

 すでに、セッションが作られてしまっている場合、コピーもできるテンプレートに対応しているので、セッションの現状を維持しながらNSMに移植できる。


 このまま、その使い方を説明してもよいのだけど、
 その前に、「なぜ、モジュラーの設定を読者の皆さんにお勧めするか」について述べよう。



 モジュラー設定を使う意味って?


 JACKには、「モジュラー」という機能がある。これはJACK対応プログラム同士をただ接続するだけでなく、お互いに同期(=シンクロ)させることもできる、JACKの特色ともいえる部分だ。

 これを設定するといろいろな面で便利だ。


 まず、複数のソフトを同期させることによって、
 今までなら  「ソフトからデータを書き出し」→「他のソフトにインポート」
 としていた手間を省き、「1つのソフトを操作」→「すぐに次のソフトを操作」

 と、要は、「ウィンドウからウィンドウへ移る」だけ、という実に直感的な操作に変えられる。


 もちろん、この機能、安定的に動いているうちはよい。だが、機械というものは必ずどっかこっか止まるリスクを抱えている。

 たとえば、ソフトの1つでもクラッシュしたらモジュラーも止まってしまう。
 その原因がわからないことがないように、保険をかける。
 また、最初からセッションをわかりやすくすることで、単純なミスを減らすことにもつながる。

 つまりだ、モジュラーの設定はまだまだ簡略化できる。
 そして、ソフトをいじる手順は極力少ない方がよい。ソフトは利用者が思った通りに「仕事を終わらせられる」よう設計されているべきなのだ。

 モジュラーはUNIX哲学の、「一つのことをなるべく上質に完成させる」という理念にかなっている。そして、この機能がJACKの可能性をさらに引き出すことだろう。



 では、実際に使ってみよう
 
 

 ここでは、Non Session Managerでテンプレートの作りかたを説明する。

 いちおう、これからレコーディングって場面を想定しているから、ソフトの種類がレコーディング仕様だ。
 それでも、メインで登場するのは Nonシリーズ。とくにモジュラーについてはNSM一本でこなしていく。

 ここで大事なのは、NSMの操作のほうだから、ぜひ最後まで目を通してほしい。

使用ソフトウェア:

 ・Non Session Manager (NSM) – これから使っていくセッションマネージャー。
 ・Non Timeline – タイムライン。これに入ったトラックは録音されていく。
 ・Non Mixer – ミキサー。トラックのレベル、パン、プラグインなどを操作できる。
 ・JACKPatch – NSMでセッションの接続を確認するためには必要。
 ・Carla – Non MixerそのものはLADSPAプラグインにしか対応していない。

 しかし、CarlaならLinuxで使える全てのプラグインに対応している。Nonシリーズへの補充にはもってこいだ。
 また、このソフトにはビジュアル接続パッチベイが搭載されており、セッションの接続もこれで行える。


* 追記)現在はKXStudioのfalkTXから「Non Mixer(LV2対応版)」が出されている。
      ただし、KXStudio側の更新が遅れ、最新版ではない可能性がある。
      詳しい情報はlinuxmusicians.comを参照のこと。



 テンプレートの作り方

 それでは早速、NSMでセッション・テンプレートを作ってみるよ。先ほど説明した、セッション・マネジメントの考え方からして、やることは大体察しが付くと思う。それじゃ、いってみよう。


 Non Session Managerを開く

 新しくセッションを作るには、「New」をクリックしてセッション名を入力する。この操作で、「新規作成」と「名前を付けて保存」が一緒に出てくる感じ。取りあえず、これでテンプレートはできる。
 (写真2

 ただ、これではまだ中身は空だ。

 なので、次はプログラムを入れていく。

 「Add Client to Session」(セッションに追加)をクリック。
  ここでは、次のプログラムを実行可能ネームに変換して追加していった。


・[プログラム名]

→ [実行可能ネーム]  

・Non Mixer

→ non-mixer

・Non Timeline

→ non-timeline

・Carla

→ carla

・JACKPatch

→ jackpatch

 (写真3

 これで、テンプレートの基本はできた。
 プログラムの中には、JACKPatchも入っているから、セッションの確認にも苦労しないはずだ。
 (写真4

 NSMボタンの機能

 セッションを動かす前に、NSMに搭載されているボタンの機能をチェックしてみよう。
 だけど、その説明は公式のNSMマニュアルに書いてあるから、ここでは割愛する。使いこなすためにぜひ、読んで欲しい。


 それでは、トラックを入れ、コネクションを作っていこう。まずは、Non Timelineから。


  Non Timeline

 トラックを入れるのなら、まず最初にTimelineでの設定が必要だ。 
 Timeline→Add audio track(オーディオトラックを追加)[ショートカット’A’] をクリック。
 トラックが10個ほしいなら、ショートカット’A’を10回押す。

 デフォルトでは、モノラル・トラックしか入っていない。
 トラックにチャンネルを追加したくなったら、
 トラックのヘッダーを右クリック→「Type」メニューに進むこと。


 次にトラックに名前を付けよう。やり方は簡単。
 トラックのヘッダーをダブルクリック。名前を入力して、enter。

写真5のトラック名

・キック
・スネア
・ハイハット
・ライド
・クラッシュ
・ハイトム
・フロアトム
・ギター1
・ギター2
・ベース

 ここで一旦、Carlaのパッチベイタブを見て(写真6)おく。
 名前の変更が反映されていなければ、パッチベイキャンバスを更新( ctrl + R)してみよう。
 これにて、Non Timeline での設定はあらかた終了だ。


 Non Mixer

 つぎにMixerの設定だ。Non Timelineでしたのと同じように、トラックを10個入れたい。
 mixer → add strip ( ctrl + A) を10回押す。

 これもデフォルトでは、モノラルトラックしか入っていない。
 だが、自分たちとしては、モノラルトラックにパンをつけたい。

 ミキサーのストリップに「Fadr」ボタンがある。そこをクリック。
 すると、その部分が「Signl」と表示が変わる。
 これで、「フェーダー」から「シグナル」モードに変更できた。
 (写真7


 「Gain」モジュールの部分を右クリックすると、メニューが出てくる。「insert」を選択して、そこから「Mono Pan」をクリック。
  (写真8

 「Mono Pan」が「Gain」よりも優先されるようになった。
 「Mono Pan」モードにして、はじめてパンスライダーが使えるようになる。

 試しに、パッチベイを見てみると、ミキサー・ストリップに外部出力ポートが2つできているはずだ。

 これで、このミキサー・ストリップにつなげたトラックのパンが操作できる。

  次に、ミキサー・ストリップに名前をつける。
 ストリップの一番上にある、「unnamed」をダブルクリック。そこに名前を入力して、enter。

 またしても、Carlaのパッチベイを見よう(写真9)。念の為、画面の更新(ctrl + R)をわすれずに。
 「Non Mixer」のあとに、それぞれの名前が表記されているはずだ。


 もちろん、これだけトラックがある状況で、パッチベイが混雑しないわけはない。
 付け加えるけど、分類がばらばらな時点で、セッション・マネジメントはまだまだ途中だ。
 パッチベイは「グループを作成」することで、さらに整理できる。もう少しだけ、Non Mixerの設定をつづけよう。


 グループの作成

 ミキサー・ストリップをグループ分けしておくと、接続を形成するときなどにとても役立つ。グループの使い方も、詳しくは、公式マニュアルに書いてある。
 とはいえ、分類の方法はあまり堅苦しく考えることもない。

 ドラム、ギター、ベース

 今回の場合、だいたい、この3つくらいで事足りてしまう。

 「キック」のミキサー・ストリップから、「group dsp」を探す。そのすぐ下に、ドロップダウン・メニューがあるから、そこをクリック。新しいグループ「ドラム」を作ろう。

 一度グループ名を作ると、次からはドロップダウン・メニューから選択するだけで、グループ分けができるようになる。
 他の楽器も同じようにグループ分けしよう。
 (写真10


 さて、もうお決まりのCarlaからパッチベイを更新して確認(写真11)

 すごいね。それぞれの項目が、ドラム、ギター、ベースの3グループに分けられているよ。
 これで、インプット・アウトプットの分類もすっきり。

 グループ分けで、Carlaでのパッチベイがさらに効率的になったのがわかったかな?


 バスとマスターバスの設定

  でも、本当によい接続を形成するには、あと1歩足りない。次に設定するのがバスだ。合計4つ。

・ドラムグループのバス
・ギターグループのバス
・ベースグループのバス
・マスターバス

 さっきも言ったように、このソフトはデフォルトでは、モノラルトラックだ。
 なのでミキサーでも、ステレオ化のための設定をしよう。

 (写真12
 ストリップに「fader/meter」の項目があるのが見えるだろうか。
 そのすぐ下に「1」と書いてある部分がある。
 これが、インプット/アウトプットが1つ、つまり「モノラル」を指している。
 このままでは、パンナーはいじれない。

 この数字、右側にある三角をクリックすれば、増やすことができる。
 今回はステレオ化したいのだから、ここを2にする。 
 

 次に、マスターバスを除く、すべてのトラックを設定しよう。
  そうしてつくられたのが「バスの集合」だ。
  パッチベイを見てみると、バスのコネクターは、それぞれのグループに対応しているのがわかる。
 (写真13

 これで、接続のための材料はそろった。
 

 接続を作ろう

 今回の接続は大まかに2種類に分けられる。

・レコーディングのための接続(Non Timelineへとつながる)
・プレイバックのための接続(Non Timelineから、Mixerそして、再生システムにつながる)


 取りあえず、まずはプレイバックの接続に専念しよう。
 レコーディングの接続はその作業の直前にする。
 その設定はすべてテンプレートで行いたい。
 

 僕がつくりたい音ルートの完成イメージはこれだ。
 (図1

 こうしたほうが、ミキシングのときに困らないと思うんだ。

 ・細かいコントロールやレベルの調整、エフェクトなどは、ミキサーのストリップで調整
 ・グループ単位でのレベル、エフェクトなどは、グループバスで調整
 ・全体のレベル、エフェクトなどは、マスターバスで調整

 そうして出来上がったパッチベイの全貌がこれだ。
 (写真14

 狙い通り!これでテンプレートの設定が終わった!

 そしてなんと、作ったテンプレートには、さらに使い道があるんだ。。



 テンプレートを使おう

 セッション・マネジメントがさらに便利なものになるように、NSMはテンプレートの複製に対応している。

 テンプレートの主な機能

 ・NSMの起動
  ・「Template session」をクリックすれば、自分で作ったテンプレートが開く
  ・クリックでコピーができる
  ・新しいセッションの名前付けをクリックで行える。

 テンプレートを複製すれば、
 他のプロジェクトのときに、そのテンプレートをもとにして、新しいセッションを作成できる。
 さっき説明したような手間が、いくぶんも省ける可能性がある。

 もし、セッション・テンプレートが原因で何か録音に支障が出ても、テンプレートはすぐに取り消せる。ホームフォルダから「NSM Sessions」フォルダを探し出そう。そこにすべてのセッションが収納されている。



 Non Timeline に素材を入れる

 セッション完成!やっとレコーディングだ。

 Timelineに素材を入れるには、2通りのやり方がある。
 1つ目は、そこに直接録音する方法。
 2つ目は、オーディオ素材をTimelineの上にドラック&ドロップする方法だ。

 もちろん、2つ目のやり方は、すでに出来上がっている素材でないとならない。空っぽのものを入れても、何も起こらないから、1つ目のやり方をとるしかなくなる。


 ドラムは、すでに出来上がっている素材をHydrogenから移植することにした。

 Hydrogenの「export to separate tracks」という機能を使った。意味は、「このトラックを書き出す」。自分が持っている素材から、ドラムの部分だけを取り出して使うことにしたんだ。
 このほうがミキシングのときに便利だからね。

 ファイルをMixerに入れるには、単純にファイルマネージャーを開いて、書き出したファイルを当てはまるトラックにドラッグ&ドロップしてもよい。

 でも、できれば、オーディオ・ファイルは「NSM sessions」内の各フォルダに入れる方が、おすすめだ。そうしたら、いつでもセッション・フォルダからファイルを移動させられるようになる。

 (写真15)ファイルマネージャーから、ファイルをトラックに入れている図


 オーディオファイルを入れたのなら、再生すれば聞くことができる。
 Non Timelineは、キーボードの「ホームキー」を押すと再生位置がトラックの先頭になる。「スペースキー」を押すと再生開始だ。

 ただ、1つ注意。Non Timelineの再生位置はマウスのドラッグでは変えられない。
 キーボードの「P」を押しながら、マウスのカーソルを再生したい位置に当てると、変えられる。

 さらに詳しくNon Timeline の機能を知りたい方は、公式マニュアルをチェックしてほしい。


 素材を録音する

 次に、Non Timelineで録音したいのだが、
 さっきも言ったとおり、まずは「レコーディングのための接続」をしていこう。

 今、私はギターをオーディオ・インターフェースの「input1」につなげている。この音のデータをTimelineのギター1につなげる。
 そしたら、ちゃんとTimelineのトラックに録音されるだろうけれど、どうやって音量レベルなどを把握しよう?

 そこで、ちょっと考えてみよう。Non Timeline と Non Mixer は設定通り同期されているはずだ。
 つまり、Timelineで録音したら、Non Mixer にも同時に反映されているはずだ。Mixerにはレベル・メーターがある。そこで確認できる。

 (写真16

 これで、心置きなくレコーディングに取り組める。(もちろん、ちゃんとトラックとそのセッションを指定すればの話だけど。)
 すべてのレコーディングが終わったら、今度は再生レベルをNon Mixerで調整しよう。


 Non Mixerでミキシング

 Non Mixerはシンプルだけど、ちゃんと役に立つソフトだ。機能が少なく見えても、そこはモジュラーの応用で問題をなくしてある。むしろ、それで高機能になっているくらいだ。

 事実、Non Mixerのストリップはしたい作業がほぼなんだって出来る。ストリップにも、バスにも、マスターバスにもなる。それによって、目的に応じた接続ができる。

 ストリップの設定方法については、Mono Panの設定のときにざっと触れたど、ここで設定項目の説明をしよう。

 ミキサーストリップには、2つのモードがあった。

・フェーダー(Fader)  フェーダーをかけることが可能。さらに、大きなメーターで音量を見られる。
・シグナル(Signal)  何か加工をしたいときはこのモード。編集、プラグインの追加、パン、AUX端子を使うなど、さまざまなことができる。

 さらに、「シグナル」モードを選ぶと、2つの選択肢が追加される。

・チェイン(Chain)  「シグナル」を選ぶと、デフォルトで表示される選択肢。編集やプラグイン、モジュールの調整が行える。
・コントロール(Controls)  内部プラグインのコントローラを挿すことができる。プラグイン・パラメーターを継ぎ足し、まとめ、簡単な操作をすぐさま行える環境を作れる。

  (写真17

 Non Mixerにプラグインを追加する 

 Non Mixerにプラグインを追加する作業は、Mono Pan 機能を追加したときとほとんど同じ手順でできる。

 まずは、ミキサー・ストリップを「シグナル(Signal)」にして、「チェイン(Chain)」を右クリック。insert → plugin を選ぶと、プラグイン・マネージャーが開く。右クリックでプラグインを選択すると、プラグインが追加されていく。

 (写真18

 ミキサー・ストリップにあるプラグインを並べなおしたくなったら、プラグイン・モジュールの上で右クリックすれば、動かしたり、消したり、貼りなおしたりできる。モジュールの上で右クリックすると、その前(上)にプラグインが並ぶ。

 フェーダーの前に何らかのプラグインを入れると、それはプリ・フェーダーになるし、その後ならポスト・フェーダーになる。

 ポスト・フェーダーを入れるには、メーターを右クリックする。
 これでメーターの前、ゲインの後に何かを加えることになる。


 コントロールを表示させる

 プラグイン・パラメーターをさらに使いやすくするには、「シグナル」モードの「コントロール」が役に立つかもしれない。このモードではプラグインのBind(まとめ表示)ができる。

 この機能はパンの操作にも便利だ。指定したいコントロール項目のモジュールを左クリックする。すると、モジュール・ウィンドウが開く。横に細長いスライダーがある。これを右クリックすると、「Bind」の項目が現れる。
 (写真19

 初めての人は「コントロール(Controls)」モードにあまりぱっとしない印象を持つかもしれないけれど、このモードの最大の強みは、表示したどのパラメーターにも気を配れることだ。
 (写真20

 Non Mixerのさらなる応用方法が気になる人は公式マニュアルをチェックだ。



 Carlaでプラグインを使う

 さきほど、テンプレートの設定の際に登場したCarlaというソフトがある。このソフトをテンプレートに入れておくと、Linuxで使えるどんなプラグインにも対応できるようになるということも伝えたね。 
 (写真21

 Carlaにプラグインを追加するには、ツールバーから「Add Plugin」をクリックして、入れたいプラグインを選択する。
 プラグインを操作は、「Rack」タブから可能だ。
  「Patchbay」タブに移動すると、プラグインのインプット/アウトプットを設定することができるぞ。


 たとえば、Carlaに入れたプラグインがプリ・フェーダーだった場合、Non Mixerへの接続はこうなる。(写真22



 NSMのセッション・フォルダで整理する

 NSMはデフォルトで、全てのセッション・テンプレートをアルファベット順に並べるようになっている。

 だが、セッション・テンプレートはフォルダ/サブフォルダを作ればさらにわかりやすく分類できる。

 セッションは、コンピュータからはファイルとして認識されているので、ファイルマネージャーからも整理することは可能ではある。

 でも、セッションは、セッションマネージャーで整理した方が、わかりやすい。
 フォルダで大まかに整理し、さらにサブフォルダで分類できるので、散らからない。

 たとえば、ある曲のセッションファイルを特定のサブフォルダに移動したいとする。

 それには、「NSM Sessions」フォルダ内に空のフォルダを1つ作って、そこにセッションファイルを移動する。NSMを再起動すると、先ほど作ったサブフォルダが表示される。


 写真23をご覧いただこう。これは、私のNSM Sessionフォルダを写したものだ。

  左半分の表を見てもらいたい。私はSession フォルダに、まずは「Albums(アルバム)」フォルダを作った。さらにその中に、「Only tomorrow」というフォルダを作った。

 私は「Only tomorrow」に分類されるセッションを、ファイルマネージャーを使ってそこに移動させ、再起動させたら、ご覧の通りの表示に変わる。

 (写真23)分類されたセッションファイル



 オーディオの書き出し

 このソフトではどうやってオーディオを書き出すんだ?と気になった人もいることだろう。

 1つには、Non Timelineから書き出す方法と、
 もう1つは、「オーディオ書き出し専用プログラム」を使って書き出す方法とがある。
 

 いずれにせよ、この機能を使うのなら、ミックスダウンは終わっていることだろう。

 ここでは、「Non Mixer のマスターバスから出力したステレオ音源を、専用プログラムで書き出す」という作業を想定して説明しよう。


 JACKを通した音源を書き出すツールとしては、「Jack capture」が有名なソフトである。これはこれで便利で使いでがある。

 だが、KXStudioを使っている人なら、Cadenceを持っているはずだ。
 Cadenceの中に、「tools」タブがある。その中の「Render」という機能を使うのが、もっとも簡単なやり方だ。
 (写真24

 Renderを開いたら、いくつかのオプションが表示される。
 その中でも主だった項目は、4つある。

 Render mode - レンダーモード。realtime(リアルタイム)とfreewheel(フリーホイール)オプションがある。
  リアルタイムは、文字通りオーディオをリアルタイムで書き出すオプション。録音ソフトが外部にある時などに便利だ。
  フリーホイールは、音源をリアルタイムより速く書き出すオプションだ。

 Output folder - アウトプット・フォルダ。書き出したオーディオファイルをどこに保存するかを指定する項目。

 Filename prefix - ファイル名を指定する項目。

 Encoding format - ファイルをどの形式で書き出すかを指定する項目。

 チャンネルの指定項目は、よほど「ステレオからさらに、チャンネル数を増やしたい」などの決まった目的がないかぎりは、あまり使わない。

 Use transport - 音源の一部だけを書き出したいなら、この項目の指定をおすすめする。

             Non Timelineやほかのプログラムでも使い方は同様だ。

 再生位置を指定して、Renderの「Start Time」横の「now」ボタンをクリック。すると、書き出し開始時間が指定される。

 次に、再生位置を書き出しを終了したいポイントに合わせて、今度は「End Time」横の「now」ボタンをクリック。これで、書き出し終了時間が指定される。

 ここで指定した、開始時間から、終了時間までの音源が書き出されるモードだ。
 (写真25



  終わりに

 さあ、この記事はここまで!Non Session Managerの基本的な使い方と、セッションマネジメントがどういうものかを少しでもわかってもらえたら嬉しいな。

 今回はMIDIシーケンサーは登場しなかったけれど、JACK対応プログラムなら同じ要領でセットアップできるから。
 そして、他のセッション・マネージャーも大体同じような使い方だと思う。

  とにかく、この同期機能は有効活用しないと、もったいない。
 セッション・マネジメントで快適・効率的なDTMライフを送ってね!

 最後まで読んでくれてありがとう!

 (筆者:Conor Mc Cormack)     翻訳:フノス



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原文:http://libremusicproduction.com/tutorials/modular-set-ups-concepts-and-practices-using-non-session-manager
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